記述式論文の解答例文【合格した時こう書きました】
記述式論文の解答は何を書いたか?
私が試験に合格した時の記述式論文の解答内容を紹介します。
一言一句覚えてはいませんが、書いたときのポイントを箇条書きで記載しますね。
試験勉強や模範解答の参考になれば幸いです。
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記述式問題
温暖な内陸部にあるPC単純プレテンションホロー桁橋に、写真1〜5に示す変状が認められた。
問1…桁コンクリートの変状の原因およびその原因を推定した理由を述べなさい
問2…問1を踏まえて、この橋りょうを今後50年間供用するために必要な調査項目と対策について述べなさい
◯諸元
型式:PC単純プレテンションホロー桁橋
橋長:18m
設計活荷重:T20(1等橋)
プレキャストコンクリートの設計基準強度:500kgf/cm2
細骨材:山砂
粗骨材:川砂利
PC鋼材(主方向):1T12.4mm
PC鋼材(横方向):1T21.8mm
完成年:1975年
解答内容
問1
- 内陸であること、及び粗骨材が川砂利を使用していることから、塩害の可能性は低い
- 温暖な地域であることから、凍害の可能性も低い
- 一方で、完成年1975年であり40年以上供用されていること。写真より、鉄筋方向に剥落が生じており、鋼材腐食も見られることを踏まえると、中性化が原因と考えられる
- ただし、剥落箇所の写真より、骨材の周りに白い析出物が見られるため、アルカリシリカ反応の可能性も捨てきれないため、確認が必要である
- アルカリシリカ反応の確認には、走査型電子顕微鏡などを用いてASRゲルの有無を確認する
問2
- 中性化の進行を把握するために、フェノールフタレインを用いた中性化試験を行う。
- 中性化予測式を用いて、中性化の程度を把握する
- 鋼材腐食は構造物の耐力に影響を与えるため、再アルカリ化工法または断面修復を行う
- 鉄筋かぶりが小さい場合は断面増厚を行う
- 鋼材の腐食が著しく、耐力の低下が見られる場合は補強工事を行う
- 桁下が歩道などの場合は第三者災害防止のために剥落防止対策も検討する必要がある
- 桁上面にひび割れが見られ、桁下面にもひび割れが見られる。よって、貫通している可能性も考えられ、空気や水の侵入は鋼材腐食を促進させてしまうため、対策が必要である
- 桁上面は、アスファルト舗装を打ち替える
- 桁下面は、ひび割れ注入工にて補修する。
- 写真より、疲労初期におけるひび割れも見られるため、長期にわたって供用することを考えると補強工事も検討する必要がある
さいごに
記述問題の解答時のポイントを紹介しました。
記述問題にアレルギーがある方もいるかもしれませんが、しっかり準備しておけば怖くありません。
短い試験時間で解答を書くには、劣化の種類ごとに記載する内容を事前に決めておくことが試験にパスするポイントになります!
そのためには、過去の問題集や解答例を参考に、試験前から準備することが大切です。
ちなみに試験問題集は、以下の観点で購入することをお薦めします。
- 試験の傾向を把握するためにも最新版であること。
- 5年分くらいの過去問と解答がある。
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必要な勉強グッズは早めに準備しましょう!
コンクリート診断士試験の問題集で他に何があるか気になる方は、こちらも参考にしてください。
解答文を作るのは時間がかかると思われそうですが、結果的に近道になりますので、しっかり準備しましょう!
あと、せっかく受験料払うのですから、最新の情報から傾向を把握して勉強した方が良いと思います。
また、資格関係の書籍は在庫がないと取り寄せになるので時間かかります。早めに準備を始めることで時間のロスを減らせます。
少しでもお力になれれば嬉しいです。応援してます!
最後に、劣化パターン別の解答文を準備した時のノートも紹介しますね!お役に立てば幸いです。
また、試験対策の重点を占める記述式問題の解答例も劣化パターン別に記載してます。
こちらのサイトマップで一覧にしていますので、勉強に活用ください。