合格者の解答例!アルカリシリカ反応の記述式論文

合格者の解答例!記述式論文の模範解答

コンクリート診断士試験に合格した際に、事前に準備していた解答例をポイントを抑えて解説します。

記述式論文の問題に出るテーマは何が出るかはわかりません。

どのようなテーマが出ても解答できるよう、主要なテーマの解答例は確実に準備しておきましょう!

また、コンクリート診断士の過去問を解く際の参考にもした頂ければ幸いです。
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①変状からの推察

  • 1980年代以前に建造
  • 躯体に亀甲状のひび割れ
  • 鉄筋方向と並行して生じているひび割れ
→アルカリシリカ反応によるコンクリートの膨張と推察

※1980年代までアルカリ反応骨材の規制なし
⇔1980年代以前はアルカリ反応骨材を使用した可能性あり

※アルカリ反応骨材は水分の供給により膨張する
⇔問題文の中に漏水の記載もあれば要注意!


②詳細な調査

以下の調査を行い、アルカリシリカ反応の特徴を有するか確認する。

◯コアの採取
  • 反応生成物の確認…走査電子顕微鏡またはEPMA等を使用
  • 膨張量の測定…促進膨張試験の実施
◯鋼材の健全性の確認
  • 腐食の程度を確認
※アルカリシリカ反応による変状→水の供給や空気と触れている可能性ある→腐食の恐れある


【解説】詳細な調査に関する知識

◯アルカリシリカ反応の特徴
・コアの断面の骨材周辺に反応リムやゲル、ひび割れが生じることが多い。
・走査電子顕微鏡やEPMA等を使用して確認する。

◯骨材の判定
・骨材にアルカリシリカ反応性試験法を行う。
・アルカリ濃度の減少量と溶解シリカ量を測定し、アルカリ反応骨材か否かを判断する。


③今後の劣化進行の予測

促進膨張試験により、残存膨張量を測定。


④対策

◯残存膨張量が多い場合
  • 水分供給の阻止が必要→ひび割れ補修

◯強度不足、耐力不足の場合
  • 外側に鉄筋を配置し、増厚コンクリートの施工
  • せん断補強を目的に、炭素繊維を設置

さいごに

解答時のポイントを紹介しました。
試験勉強の参考になれば幸いです。

ちなみに試験問題集は、以下の観点で購入することをお薦めします。
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  • 試験の傾向を把握するためにも最新版であること。
  • 5年分くらいの過去問と解答がある。
  • さらには各問題の解説も記載があること。

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必要な勉強グッズは早めに準備しましょう!

短い試験時間で解答を書くには、劣化の種類ごとに記載する内容を事前に決めておくことが試験にパスするポイントになります!

そのためには、過去の問題集や解答例を参考に、試験前から準備することが大切です!

ここの準備を行うことが結果的に近道になりますので、しっかり準備しましょう!

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