豆板(ジャンカ)とは?どんな変状?
名称
豆板=ジャンカ=あばた
定義
打ち込まれたコンクリートの一部において、セメントペースト、モルタルの廻りが悪いため、粗骨材が多く集まってできた空隙の多い不良部分
発生要因
- コンクリートを打ち込む時の材料分離
- コンクリートの締め固め不足
- 型枠下端からのセメントペーストの漏れ
防止対策
- 材料分離しないように打ち込む→打ち込み高さ等に注意する
- ワーカビリティが良いコンクリートを使う→材料分離しにくい配合にする
- バイブレータで締め固める→骨材を沈めるため
- タンピング(叩き)により充填する→骨材を沈めるため
解説
- コンクリートは、粗骨材でなくセメントやモルタルがコンクリートの強度の決め手となります。
- 豆板とは…粗骨材ばかりの箇所=モルタル分が少ない=通常箇所より強度が弱い、という変状です。
- 粗骨材とモルタルを分離させないことが対策になります。
- そのために、打設方法に注意します。例えば縦シュートを使用したり、打ち込み高さを1.5m以下にするなど。
- 他にも、ワーカビリティを良くしてあげて、打設中のモルタルと粗骨材が分離しにくくしてあげるなどがあります。
補足
- 全てをセメントやモルタルで施工しようとすると高価となってしまう。それを避けるために粗骨材を混ぜることで、使用するセメント量を減らす目的があります。
さいごに
コンクリート診断士試験の問題集や参考書で何があるか気になる方は、こちらも参考にしてください。
難しい試験ではありますが、試験勉強がんばってください!応援してます!