コールドジョイントとは?どんな変状?
名称
コールドジョイント
定義
設計段階で考慮する打継目と異なり、コンクリートを打ち重ねる時間の間隔を過ぎて打ち込んだ場合、前に打ち込んだコンクリートと一体化しない状態となり、打ち重ねた部分に不連続な面が生じること。
⇒この面のコンクリートは脆弱。ひび割れが発生することが多い。
⇒よって、構造物の耐力、耐久性、水密性を低下させる原因となる。
発生要因
前に打ち込んでコンクリートが硬化(凝結)したあとに、さらにコンクリートを打ち込むため
防止対策
運搬時間と打ち重ね時間に注意する。
→土木学会の場合
※運搬時間…練り混ぜから打ち込みまでの時間
〝打ち重ね時間=運搬時間+30分〟が覚えやすいです!
影響
壁状の構造物に生じた場合、壁を貫通している可能性が高い。
→漏水を生じる恐れあり
解説
断面の大部分に不具合、または連続して不具合が生じていると、部材を貫通している恐れがあり、漏水が生じる可能性が高い。
おまけ:メンテナンスの実力を習得したい方へ
- コールドジョイントについて紹介しましたが、コンクリートのメンテナンスに関する知識はたくさんあります。
- コンクリート診断士試験の勉強は、試験だけでなく実践にも役立つ知識がたくさんあります。
- たとえ受験しなくとも、勉強するだけでも相当な力がつくと思います(ただ、せっかく勉強するのですし、受験もすることをおすすめします!)
- 下記の問題集は実践に役立つ知識を効率的に学べるので、メンテナンスの実力を習得したい人は是非勉強してみてください。
◯ポイント
- 択一式演習問題あり、択一式問題の解説が充実してる。
- 正解の選択肢だけでなく、それ以外の選択肢に対する解説もあるため、コンクリート変状に対する実践的な知識、思考を得られる。
- 記述式問題の解答例は、コンクリートの変状を診断する際に大切な考え方が学べる。具体的には「変状と構造物の観察→変状の原因推測と解明→対策の検討」が学べる。
コンクリート診断士試験の問題集で他に何があるか気になる方は、こちらも参考にしてください。